のびのび系とお勉強系、どっちがいいの?


幼稚園は、よく『のびのび系』と『お勉強系』に分けられます

決して、幼稚園側が『のびのび系』、『お勉強系』とみずから名乗っている訳ではないのですが、わかりやすく把握するためにこのような分類がされています。

『のびのび系』の幼稚園とは、遊びの中で生活習慣や集団行動を覚えさせて、子供を自由に育てようという方針を持った幼稚園です。

一方で、『お勉強系』の幼稚園は小学校の勉強にスムーズに入れるように、系統立てた学習をさせる幼稚園です。英語、スイミング、音楽教室といった、習い事に近いカリキュラムも組み込まれています。

それぞれのメリット、デメリットを見ていきましょう。

お勉強系の幼稚園

メリット

お勉強系の幼稚園では、明確な目標を持って学習が進みます。例えば、着替えなどの身の回りのことをする、数字を数えられるようになる、自己紹介や自宅の住所が言えるようになる、文房具を自由に使えるようになる、などです。

もしも、小学校受験をさせる場合は、その対策にもなることでしょう。

また、英語やスイミング、鼓笛隊といったさまざまな課外活動も用意されていますから、もしもこれらを元々習わせようと思っていた場合には、お得になるかもしれません。

学校側もちゃんとカリキュラムにのっとってマニュアルができていますから、先生によって教育内容がバラつくというリスクも少ないと言えます。

デメリット

一方で、子供のとっては向いてないことまで一緒にやらされる、という面もあります。もしも、勉強嫌い、特定の活動が嫌いな子の場合は、ストレスがたまってしまう恐れがあります。

勉強に慣れさせるつもりで幼稚園に行かせたのに、かえって勉強嫌いになったということになりかねませんから、子供の適正を見て判断したほうがよいでしょう。

のびのび系の幼稚園

メリット

『のびのび系』の幼稚園では、きちんと挨拶する、人の話を聞く、自分の意見を伝える、といった生活習慣を遊びの中で身につけることができます。たとえば、お買い物ごっこで数字や人との会話の仕方を学んだり、お手紙ごっこで文字に慣れたりします。

自由遊びが主なので、『お勉強系の幼稚園』で挙げたような内容はあまりありません。

遊びの中で自然に社会生活で必要な集団行動が身につくので、『のびのび系の幼稚園』は人気があります。

デメリット

自由な遊びから学びを得るということで、理想的にも聞こえるのですが、多少の危うさもあります。

『のびのび系の幼稚園』は悪く言えば放任主義と言われます。厳格に集団行動を取る機会はさほど多くありませんから、子供にとってはメリハリのない生活を送ってしまうことにもなりかねません。

きまったカリキュラムがあるというより、先生方の経験値がものをいう教育方針なので、園側にベテランの先生を中心とした教育体制が整っていないと、先生によって差が現れてしまいやすいとも言えます。

また、よくも悪くも実社会に近い形になるので、先生方の注意がないと、何をするにも力の強い子が上に立ってしまう、という危険性もあります。

まとめ

『お勉強系』と『のびのび系』には、それぞれメリット、デメリットがあります。自分の子供にあっているかを見極めるのも大事ですし、自宅など幼稚園外での過ごし方でどうフォローできるのか、トータルで考えた方がよいでしょう。

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